人生には多くの出会いがあり、別れがある。
たくさんの喜びもあれば、少なくない苦難もある。
その一つが「病気」だ。
医師は「病気」に向き合い、戦ってきた。
でも、「病気」はその人の人生を形づくる一部でしかない。
「病気」の背景にはその人の人生がある。一生がある。
これからの医師は、高齢化の進行もあり、数多くの複雑な医学的、社会的問題を持った方達に対峙することになる。これまでの専門医の力は、今後もますます必要となる。しかし、これまでの専門医だけでは扱いきれない、様々な問題を扱うのが総合診療専門医だ。
そこにはこれまで見えていなかった課題がある。困難もある。そして喜びもある。
病気になる前も、病気に苦しむ時も、病気が治ったときも、そして治らなかった時も。
総合診療医は、多くの職種の力を借りつつ、患者とともに歩んでいく。地域の、社会の力を借りつつ、患者とともに歩んでいく。
日本の医療を支えるため、新しく加わった19番目の専門医、総合診療専門医
その力は、これから多くの人が知ることとなる。